墓石耐震実験
大地震でも絶対に倒れない構造の墓石を実現!!
墓石耐震 衝突実験
2020年つくば市にある国立研究開発法人防災科学技術研究所にてアンカーボルトの実験を実施しました。
墓石耐震 衝突実験動画
4mの距離から衝突実験を行いました。
3mの距離から衝突実験を行いました。
拡大動画
墓石耐震 振動実験
2020年つくば市にある国立研究開発法人防災科学技術研究所にてアンカーボルトの実験を実施しました。
墓石耐震 振動実験動画
墓石耐震性能評価に関する実験研究内容
「墓石耐震性能評価に関する実験研究」という実験研究についてご紹介致します。
実験時の様子です。墓石は、大きくわけて和型・洋型の2種類が一般的ですが、和型を対象とした耐震性能評価実験をご紹介致します。
下記画像は、石灯篭を始めとする、石を積んでできた日本の伝統的な構造物の地震後の被害状況です。
地震によって,軒並み倒れている様子が分かると思います。
下記画像は、比較的新しいお墓が倒壊している様子が見られておりますが、いずれも狭隘地でもあり、被害を受けた後、個人レベルですと復旧や修復がなかなか進まないのが現状です。そこで、墓石の維持管理を含めた耐震化・安全対策でできればと考えました。
最近は、耐震用ボンドにより、それぞれの石が接着されていものが多いようですが、古くからのものは積むだけのものも多いのが現状です。
本提案の耐震化墓石は、基礎コンクリートから墓石本体までステンレス心棒及び特殊アンカーで緊結し一体化した構造です。
無対策、耐震ボンド、および本提案のアンカー緊結タイプの耐震性能を確認しました。
左が耐震用ボンドによる接着、右が耐震対策で、JMA神戸波という阪神大震災の時の記録を使いました。
加振早々に無対策の棹石(棹石)が倒壊しましたが、耐震対策では損傷をしていないことが確認されました。
今後は、データの分析や振動台実験以外にも耐震評価方法の確立に向けた取り組みを目指したいと考えています。
墓石耐震性能評価に関する実験
提案する墓石は、基礎コンクリートから墓石本体までステンレス心棒及び、特殊アンカーで緊結し一体化した構造で、その耐震性について実大振動実験を実施することで安全性を確認した。また、安全性の性能比較のため、従来の接着剤(耐震用)のみを使用して作られた同形状の墓石を同時に加振し比較した。
墓石耐震 実験概要
計測結果のまとめ
(1)アンカー緊結タイプ、接着タイプおよび洋式タイプのいずれのケースも、振動特性の傾向はあまり変わらない。卓越周波数は、25Hz、30Hzあたり。
(2)JMA神戸波による加速度の増幅は見られず、変形と損傷はなかった。
(3)正弦波25Hzにおいて、加速度振幅に2倍弱の増幅が見られたが、加振後に残留変形は見られなかった。
変形計測結果(正弦波3Hz)計測結果のまとめ
アンカー緊結タイプ、接着タイプおよび洋式タイプによる比較振動実験を実施した。加振はJMA神戸波および正弦波により実施した。
(1)いずれのケースも、振動特性の傾向はあまり変わらず、卓越周波数は、25Hz、30Hzあたりであった。
(2)JMA神戸波による加速度の増幅は見られず、正弦波25Hzにおいて、加速度振幅に2倍弱の増幅が見られた。
(3)正弦波25Hz加振時におけるアンカー補強では、アンカー部の隙間等の影響が伺えたが、加振後については、すべてのケースで顕著な残留変形は見られなかった。
(4)上記から、今回の試験体については、十分な耐震性を有するものと考えられる。